途切れている4月~9月の分も記録してあるので、徐々に繋げていくつもりです。
その中には大きな出来事が……
ちゃんと書けるだろうか。
ともかく、8月31日朝6時、ぼくは出発の日を迎え目覚めます。
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6時-----
目が覚める。
前日に用意しておいた服に着替える。
外は雨。
台風が近づいてきているのだ。
ぼくは父に急かされて味噌汁を飲む。
出発。
母さんは目に涙を浮かべていた。
そんなに大げさなことじゃないのに。
父の車に弟と乗り込む。
スーツケースがとても重い。
電車の乗換えで弟と別れる。
通勤時間帯なので電車はとても混雑している。
こんなに大きな荷物は迷惑だろうな。
そう考えていたら、サラリーマンのおじさんが車両のはしっこのスペースを譲ってくれた。
やさしいな、日本人は。
日暮里駅で研究室の後輩たちに会う。
お見送りに何人かが集まってくれた。
夏休み、島に行ったときの写真をアルバムにしてプレゼントしてくれた。
なぜかダルマをくれた子もいた。
どうもありがとう。
勉強してきます。
9時-----
空港に着く。
おなかが痛くなったのでトイレに行く。
きっと、無意識に緊張からのストレスを感じているんだ。
チェックイン、荷物の超過料を1万円くらい取られた。
これは痛い。
ちょっとくらいなら大丈夫だって聞いていたのに。
これはちょっとぐらいじゃなかったのか。
宅配便で荷物を送ろうと空港をうろうろするけれど、間に合わなかったので、お金を払った。
機内。
チャックインが遅くなった結果、席が足りなくなってエコノミーエクストラにアップグレードしてもらえた。
これはラッキー。
空港で買ったジャンプを読んだり、座席の画面で映画をみたりする。
カサブランカとシカゴ。
カサブランカは「なんでここでこんな風に怒るの?」というシーンがあったりしたけれど、全体的に面白く見れた。
モノクロ時代の男優のかっこよさってあるなぁ。
機内食は魚料理とパスタ。おいしかった。
デザートにハーゲンダッツまでくれた。
それから常にお茶や水のサービスがある。
いたれりつくせりだ。
でも、10時間以上同じ場所にいるのは面白くない。
機内食を逃さないためにも眠れないし。
ロシアの地図の上を延々と飛ぶ飛行機の画像を見ていたら、なんだか切なさがこみ上げてきた。
16時半-----
コペンハーゲン到着。
荷物が届いていない! というよくあるトラブルにも巻き込まれず、無事外に出られる。
入国審査、一言もなしでパスしてしまった。
小雨が降っている。
ホテルは空港まで近いという情報があったので、歩いていこうとしたけれど、荷物が重くて無理だった。
10分ほど歩いたところでUターン。
道路も看板も、日本にあるものじゃないか。
外国って簡単。と、感じた。
空港で電車に乗るかタクシーに乗るか迷う。
電車は安いけれど、とても難しそうだ。
ぼくはタクシーに乗ることにした。
運転手さんにホテルの名前を告げる。
舌打ちされた。
ジーザスとか言ってる。
きっと、ホテルが近すぎて怒っているんだ。
外国怖い。
なんて国なんだ、デンマーク。
少し泣きそうになった。
17時-----
ホテルに到着。
無事にチェックインを済ませる。
モーニングコールや翌日のタクシーの手配もしてくれた。
ちょっと優しくされてほっとする。
まちへ行こう。
そう思って、カウンターに行き、バスの乗り方を聞き、両替をする。
ここでまたしても不機嫌な顔に出会う。
両替の金額がすごく少なかったから?
なんだか、さっきよりもぞんざいに扱われている気がする。
玄関の外にはタバコを吸っているたくさんの外国人。
何か怖い。
ぼくの不安感は徐々に増していった。
18時-----
外は雨が降り続いている。
こっちの人はぜんぜん傘をささない。
結構降っているのにな。
ぼくは傘をさすのが恥ずかしいことのように感じてしまって、濡れるのを我慢した。
バスが来る。
行きたい場所を告げて、降り方を聞く。
おじいさん。
とても親切に対応してくれた。バスのチケットの仕組みや乗り方を丁寧な英語で話してくれる。
ああ、嬉しい。
優しい人も、いるんだな。
30分ほどバスに揺られ、コペンハーゲン中央駅に到着。
駅舎がかっこいい。
時間も余りないのでメイン通りをひたすら歩く。
ただ、あまり感動を感じない。
セブンイレブンがたくさんある。
古い建物よりも、そちらの方に興味が湧いてしまう。
ぼくの関心は外国への好奇心よりも日本への郷愁の方へ傾いているみたいだ。
広場に出る。
透明なカプセルがたくさん並べてある。
何だろう?
中には模型があり、台座の部分にプレゼンテーション資料が載っている。
どうやらデザイン関係のイベントだ。
日本人のデザイナーの作品を見て、なぜかほっとしてしまう。
さらに歩く。
目がしゃぼしゃぼして、歩きにくい。
今は日本時間で午前2時くらい。
眠いんだ。
でも、外は明るい。
もう少し頑張ろう。
歩き続けるぼくの目に、美しい建物が飛び込んできた。
あ、これ知ってる。
「地球の歩き方」に載っていたニューハウンというところだ。
色とりどりの古い建物が運河の脇に並んでいる。
海風は冷たいが、それもまた全体の雰囲気を引き締めている。
足元は崩れかけた石の歩道と隙間を埋める砂。
なんてことはない、普通の場所なんだ。
普通の場所だから調和があって、主張がなくて、美しいんだ。
きっと、現地の人はこの場所に来ても感動しないんだろう。
それでいて、誇りに思っているんだろう。
そんな感じがした。
20時半-----
駅に戻ってバスに乗る。
今度はおばあさん。
やさしく応じてくれた。
運転手はお年寄りが多いのだろうか。
とても安心する。
ぼくはうたた寝してしまい、バス停を乗り過ごしそうになる。
21時-----
ホテル着。
スーツケースから手持ちのかばんに書類などの重いものを移し変える。
とんでもない重さになった。
それからシャワーを浴びる。
水の出る威力がものすごく強い。
水撒きホースのジェットくらいの強烈さだった。
22時-----
寝た。