2008年12月31日水曜日
食事中の家族
お昼ご飯は家族でラーメンを食べに行った。
うちの家族はみな早食いなので、料理が来てから5分くらいで食べ終わる。
食後もだらだらとすることはなく、すぐに出る。
ラーメンが来るまでは話をするけれど、食事中は会話をしない。
他の家族はどうしているのかと思って、周りを見回してみたけれど、よく分からなかった。
喋っているような、喋っていないような。
学校で無口な子どもも、家族といる時はおしゃべりになるのかな。
午後はとても眠かったので、昼寝をした。夕方まで。
足の裏にだけストーブを当てて。
ぴぴろうをケージから放すと、ぼくの膝元へ近寄ってくる。でも、乗っかってはこない。
いま、ぼくとぴぴろうの間には微妙な距離感がある。
晩ご飯を食べて、年越しそばを食べて、家族でテレビを見る。ぼくは本を読みながら、iPodでおはなしを書いた。
今日は年が変わる前に2つと、年が変わってから1つのおはなしができた。
2008年12月30日火曜日
一緒に本を読もう
寒いけれど、よく晴れている。
年末の静まり返った空気。
ぴぴろうはそんな空気は読まずにびーびー騒いでいる。
特に、ぴぴろうを置いている部屋に誰もいなくなると、大声で鳴く。
寂しいのか、それとも人間がいなくて安心しているのか。
今日は部屋にこもってとにかく読書をした。
2冊読み終わった。
物語ではなかったし、外国で出版されたものの翻訳だったから気持ちよく読めなくて苦痛だったけれど、役に立ちそうなことも書いてあった。
役に立てられればいいけれど。
ぼくが本を読んでいると、ぴぴろうがぼくの座っているところにやってきて、ぼくが開いている本を覗き込んだ。
一緒に本を読んでいるみたい。
ぼくは思わず頭をなでたくなる。
夕方におつかいで牛乳を買いに行った。
久しぶりに近所の町並みを見直してみると、なかなか良いところがある。
車が入れなくなっている街路に植物が置いてあったり、公園が広くて開放的に改修されていたり。
道で遊ぶ子ども達もいる。
うっかりと都市計画してしまうと見逃されてしまう、良さ。
忘れないようにしたい。
夜はお話を一つ作った。けれど、面白くない。
いつになったら、面白いお話はできるだろうか。
暗中模索。
2008年12月29日月曜日
職場の面白人間
今日は今年最後の診察日なのに、ぼくの他に患者さんはいなくてすぐに診てもらえた。
先生に喘息の新薬の仕組みについて教えてもらった。
喘息の薬と言えば、昔は錠剤で、その後吸引式のものが台頭していた。最近、新たに体に貼るだけで効く、という画期的な薬が出ているのだ。
錠剤の薬は副作用があって、眠くなったり、心臓がばくばくしたり、手が震えたりということがあったので、特に発作の起きる時期、ぼくは具合が悪かった。体育で長距離なんかがあると最悪だ。
それからしばらくすると、吸引式の薬が主力になる。こちらは、直接気管に付着して作用するものなので、全身的な体調の悪化はない。ただ、気管以外に付くとまずいらしく、うがいをする必要があった。それに、薬を吸い込むというのは、ちょっとした面倒でもある。
今、処方されている貼るタイプの薬は楽ちん。ただ、体にシールを貼るだけでいい。シールから何らかの成分が体内に浸透し、その成分が気管に作用して、拡張させる。そして、息がしやすくなる。心臓と気管の受容体は似ているらしく、昔はこの区別ができなかったそう。しかし、この薬の成分はそれをクリアして、気管にだけ作用する働きがあるらしい。
子どものころはこんなに便利なものができるとは思わなかった。
夕方、妹が帰ってきた。
久しぶりの5人家族。
お土産にアップルタイザーを買ってきてくれた。
ぼくの好物。うれしい。
夜は兄弟でお酒を飲みながら色々と語り合った。
主に職場の面白人間たち。
一緒に働く人からすると大変なことなのだろうけれど、話の種としては最高だ。
純情な男をたぶらかす悪女やファッションセンスの悪いファッション企画課の上司、親切すぎる事務職員。
弟と妹の職場には、迷惑だが、ユニークで愛すべきキャラクターで溢れている。
あ。今日も研究していない。
2008年12月28日日曜日
ガッツポーズ
読書をしておはなしを書いた。
母と一緒に映画も見た。
犬が出てくる感動系のもの。
クライマックスよりも、悲劇が起こる前の楽しい日常風景に涙が出た。
久しぶりに笑点も見た。
落語家が座布団をもらってガッツポーズをしている姿にちょっと違和感。
研究を進めるために資料を持ってきたのに、実家に帰ってから一度も触れていないのはまずいなあ、と思っている。
2008年12月27日土曜日
卒業してからの方が話す
鼻水がたくさん出る。
自分で調節してない温度に体が晒されたから、自律神経が不安定になっているんだ。きっと。
年賀状の残りを書いて、それから昼寝をした。
昼は喘息が出ないから、良く眠れる。
母が本をたくさん買っていたので、ぼくもいくつか借してもらって読み始めた。
夜は研究室OBOGの忘年会。
みんな全くといっていいほど変わってなかった。
ただ、卒業してからはじめて明らかになることもたくさんある。
後輩の一人は絵を描く人で、二期展に出したり、絵本を描いたりしているということが明らかになった。
意外なところに仲間が!
絵本の会に入っているらしいので、色々教えてもらおうと思う。
夜はまた喘息が少し出た。
きっと気候の影響もあるな。
2008年12月26日金曜日
申し訳ないぼくたち
冬本番だ。
のんびりと一日を過ごした。
年賀状を書いたり、ゲームをしたり、本を読んだり。
夕方に郵便局へ行ったら、とても混んでいた。
年末はみんな送るものがたくさんあるみたい。
大きい箱のようなものを抱えている人たちがたくさんいた。
ぼくは、書き損じの年賀はがきを交換してもらうだけだったので、用事が差し迫っていない分、申し訳ない感じがした。
それでも、郵便局の人は、お待たせして申し訳ありません、と頭を下げる。
そこまでする必要はないはずなのになぁ、と思った。
そうしないことで不愉快になる人もいるのだろうが、そうされることで、困惑する人もいる。
人の言うことを全部聞くということは、元々不可能なことだ。
夜は喘息が出て眠れなかった。
多分、布団のせい。
しばらく使っていない布団で寝ると咳が出る。
どうしようもなかったので、コタツで寝た。
2008年12月25日木曜日
サンタさんの話
最近の小学校は二学期制のところもある。
二学期制だと、25日は終業式でもなくて、普通の授業の日。
給食がちょっとだけ豪華だった。
今日の子ども達との話題はもっぱらサンタさんについて。
『先生のところにはサンタさんいつまで来た?』
と言われて、思い出せなかった。
『多分、5年生か6年生までだったかな』
『うちにはサンタさん来なかった…』
と言って落ち込んでいる子や、
『お前、サンタにたのまなかったのかよ!』
と、普段言うことを聞かないやんちゃ者が言っていたり、
『外食しているうちにサンタが来た。鍵とかちゃんと閉まってたのに!』
と言う子、
『2時に起きてプレゼントを開けた』
と言い、寝不足で保健室に寝に行った子まで様々だった。
何人かの子に年賀状を書くための住所を求められたので、書いた。そして、年賀状を書いてくれと頼まれて、住所をもらった。
今はすぐ、個人情報がどうとかと言われてしまうので、これも何かの問題にならないことを祈る。
放課後は折り紙で箱をひたすら作ったり、木の樹液を集めたり、鉄棒をしたりしてすごした。
サンタさんのプレゼントの話を聞くと、みんなすごいものをもらっている。
DSやiPodなんかが人気だったようだ。鉄道模型の子もいた。
最近のサンタさんはぼくの頃よりも景気がいいみたいだ。
ぼくは子どものころ、本のセットを貰ってがっかりしたことがある。
子どものころのぼくが貰っても、がっかりしないような本が書きたい。
帰り道、まちはクリスマスムード満点だった。
ふらりと電気屋さんに寄ると、DSiが売っていた。ぼくが欲しいのは黒。白が売り切れていた。黒もすぐに売切れてしまうかもしれない。そう思ったら、ぼくはレジに並んでいた。
自分へのクリスマスプレゼントになってしまった。
たまには大きい買い物をしてもいいかな。
とわたわたしながらも、気持ちはうきうきとした。
買い物は楽しいんだ。
2008年12月24日水曜日
謎サンタからのプレゼント
午前中は卒業証明書を取りに、かつて通っていた大学へ。
けれど、ローマ字表記の名前の綴りが間違えていたという理由で受け取れなかった。
無駄足だ。
近くはないところなので、やりどころの無いいらいらを覚えた。なんだよもー。
午後からゼミ。
レジュメに落書きをしながら指摘事項を考えた。これは失礼に当たるだろうか。でも、こうすると落ち着いて考えられる。客観的になれるんだ。ペンも噛むと落ち着く。指摘の質が上がる気がする。だから、いいでしょ?だめかな。
ゼミは長丁場で、終わったらとっぷりと日が暮れていた。
先生や後輩と軽く打ち合わせて、帰宅。
実家に帰る準備を大急ぎで済ませて、電車に乗る。
クリスマスイブの電車は、少し静かでおしとやかな感じ。
それからぼくはサンタになった。
昔ボランティアで関わっていた家族たちのパーティーにサプライズゲストとして参加したのだ。
ぴぴろうも一緒。
完璧に変装したぼくは、正体が分かられなさすぎて、不審な視線しか受けるものがなかった。
盛り上がっていたパーティーは一気に静まり返ってしまった。
それでもその謎サンタからプレゼントを受け取っていたのは、さすが子どもといったところか。
変装を解いてからは楽しく遊べた。
半年ぶりだったけれど、以前と変わらず、違和感なく。
だけど、小さい子は変化が大きい。すごくおしゃべりになっているし、一人で遊びを作ることもできるようになっている。
大きい子達は良くも悪くもそのまま。
もう少し長く一緒に過ごしたら、違いも分かったのかな。
2008年12月23日火曜日
渋谷は大混雑
午前中はゲームなどをして過ごす。
午後から外出。
渋谷で不登校の中学生S君と遊んだ。
TSUTAYAのゲーム売り場やコミック売り場をうろうろして、様々な知識を披露してもらった。
ゲームセンターでUFOキャッチャーに挑戦したけれど、取れなかった。
S君は中学校にいるよりも生き生きしていたし、安心しているようにも見えた。服装も小綺麗な感じ。バスが遅れて遅刻したことを何度も謝っていた。
そういう風に気を遣ってもらえることは嬉しいし、こちらとしても安心する。
駅前で別れて、ぼくは池袋へ。本を数冊とノートを買った。
夜はアニメーション創作の打ち合わせ。一つの作品『僕の仕事』がいいところまで詰まってきた。もう一つの作品『空の輪』は完全に行き詰まっている。ストーリーがうまく運べていない。もう放り出してしまいたいけれど、苦心の果てに何かあるかもしれないので、もう少し頑張ってみる。
2008年12月22日月曜日
飲まなくてもいいと助かる
午前中はぴぴろうを放しながら読書。レーモン・クノーの文体練習をあとがきの途中まで読んだ。
本文は面白くて笑っちゃうものもあったけど、あとがきはすらすら読めず。このまま放置になるかも。
午後はゼミ。
その後一度家に帰ってから飲み会。
午前中は不気味に生暖かい気候だったけれど、夕方から冷たい雨が降り始めた。風も強い。下の方を向いてひたすら歩くしかない。
夜はゼミの忘年会。お酒を飲まなくても済んだので助かった。
大学に戻ってメールを打ったりしてから帰宅。
おはなしは一つ作った。
2008年12月21日日曜日
言葉が生んだ二つの喜び
何も予定のない日だったので、極めてのんびりと過ごした。
お昼に焼きそばを作って食べて、大学へ。
ブログを書いたりした。
そして、今日は嬉しいことが二つあった。
一つはフィンランドの研究者からメールの返事が来たこと。
もう一つは、誤解が生じていた友人との関係がうまく回復した(むしろ、今になってようやく新しく出来た?)こと。
フィンランドからのメールにはまだ課題も残されているけれど、とりあえず、返事が来ただけで嬉しかった。遠く離れた、全く接点のない人であっても、興味さえ持てれば繋がれるという現代の魔法。素晴らしくわくわくする。パソコンを介すると実感が湧きにくいけれど、世界のどこかにぼくが書いた文章について考えて、それに対して返答をくれる人がいる、という事実は、人間が生々しく想像できる範疇を超えた、魔法だ。
友人との間の誤解はちゃんと話をすることで、解消できたと思う。うまく表現することはできなかったけれど、とにかく持てる言葉で話をした。
ぼくがそうすることができるようになるまでには、たくさんの人々の優しさと許しがあった。今、その人たちに感謝の気持ちでいっぱいだ。
晩御飯に肉団子の汁と肉じゃが(肉なし)を作った。和食は食べた後、気持ちが落ち着くから不思議だ。一方、洋食だと元気になる感じ。
夜はお話を一つ作った。
2008年12月20日土曜日
議論の初歩
ぴぴろうは最近、親離れを始めたようだ。昔のように甘えてくることが少なくなった。寂しがることはまだ多い。ぼくとしてはちょっと悲しいけれど、総体的に見ればいい傾向。ぴぴろうはいずれ野に出るのだ。
お昼に焼きそばを作って食べて、出かける。
渋谷のこどもの城へ。
子どもの遊びを考えるフォーラムに参加した。
かつてお世話になった人たちと再会できたのが良かった。
会の2時間くらいがディスカッションに割り振られていて、参加するまではそれがとても嫌だったのだけれど、実際にやってみるととても有意義だった。
ぼくの母親世代の人たちと子どもの遊びについて意見交換できたのは良かった。やはり、親にしてみると、ゲームというのは嫌なものらしい。ぼくは子どもたちがなぜゲームをしたがるのか、とか、他の遊びとの関係性とか、ゲームばかりする子は結局クラスで嫌われてしまう、ということなどを話した。
この議論を通じて、やっぱり自分の意見とか態度とかっていうのは、自分の人生経験のみを元にしているな、ということを感じた。お互いが自分の人生を肯定(もしくは否定)し、それが主張の根幹となる。それは議論の対象とするレベルが社会や国家などになっても、子どもにどんな服を着せるかというレベルであってもだ。まずはその一歩を埋めなくてはいけない、という議論の初歩を学ばずにぼくたちは大人になっている。
夜は絵の学校。
年内最後の授業だけあって、たくさんの生徒が来ていた。
それから絵本創作サークル。
発足から1年以上が経過した今日になって、ようやく会の名前が決まった。
エホン舎。
咳みたいなところが気に入っている。
それから展示のことも色々と決まった。ギャラリーに申し込みが済み次第、ホームページでも案内しようと思う。
2008年12月19日金曜日
場合によってはいい病院
マンションの中にある病院。
朝のマンションは人がいない。透明な日差しが差し込んでいて、空気がきれいに思われた。
動かないエスカレーターの横に、病院があった。
けれど、全く他の患者さんがいない。
病気になったときはここには来ないほうがいいかもしれないな。
その分、簡単に健康診断を済ませたかったぼくとしては楽だった。
触診で、ぼくに触れると同時か、それよりも一瞬早く「異常ありません」と言ってくれた。
説明はとても簡潔で、要約するまでもなく「異常ありません」ということだった。
場合によっては良い病院。
病院から帰ってからは部屋の掃除をして、宅急便を受け取った。
結婚式の引き出物がカタログだったので、マガジンラックを注文したのだ。
とてもいい品。
部屋がワンランク上になった気がする。気持ちがいい。
午後からは学校でレポートを書いたりした。
夜は久しぶりに買い物に行って、自炊をした。
大根の煮物、オクラの味噌汁、カツオの刺身。
たくさんのことをこなしたのに、なかなか時間が過ぎないな、と感じた一日だった。
2008年12月18日木曜日
アイドルのファンごっこ
早起きは苦手だ。
1時間目は英語だった。
英語だったけれど、デジタル表示された時刻の上にアナログ表示のカードを置くというゲームみたいなのをしていた。これは英語の授業なのだろうか?
ぼくがいつも付き添っている、集中力のない子は自分で勝手に遊んでいた。オリジナルのバトル用カードを作っていて、その効果をぼくに説明してくれた。特殊効果のカードが強すぎるのは、やっぱり小学生。
その手作りカードで友達と遊ぼうとしていたけれど、それは同級生には受け入れられなかった。普段、他人と交流を持とうとしていなくとも、友だちと遊びたい気持ちはある。誘うこともできる。断られると、寂しく思うんだろうな。
給食はおでんとたきこみごはん。最近の給食は量が少ないと思う。
昼休みには増え鬼や色鬼などいろいろした。
放課後も子どもたちと遊ぶ。縄でぐるぐる巻きにされたりして遊んだ。
1人、友だちとの関係が上手くいかなくて泣いている子がいたので、その子の話を聞いたり、相手の子の話を聞いたりした。
泣いていた子は、Aちゃんと冒険遊びがしたい。Aちゃんは冒険遊びがしたくないし、他の子と遊具遊びをしたい。泣いていた子はAちゃんを独占したい。他の子と遊んでほしくない。遊具遊びはしたくない。
なかなか大変な案件だった。
こういう時は大人が出て行かないで、子どもたちだけに任せるべきだ、という意見もある。確かに、そうやって子どもたちは人間関係の作り方を学んでいくということもあるだろう。でも、相談を持ちかけられたぼくは、放っておいて自分でやりなというふうにはできなかった。だから、なるべく子どもたちに指導的なことをせず、子どもたち自身が解決の道を見つけられるように勤めた。
他にも友だちがやってきて、それぞれの主張が出て、時間が経って、泣いていた子は泣きやんで、元気になった。けれど、仲直りの後は別々のグループで遊んでいた。
それから、今日は新しくて面白い遊びを1つした。
アイドルのファンごっこだ。
1人がアイドル役になり、朝礼台の上からサインを投げる。
まわりにはアイドルのファン役が何人かいて、きゃーきゃー言いながらサインを取り合う。
地面に着く前にサインを取れたら、その子が次のアイドル役。
地面に着いた後にサインを取ったら、サインをアイドルのところに持って行き、握手をしてもらう。
楽しかった。
ぼくも黄色い声を出してファンになり、朝礼台の上ではアイドルの真似をした。
「今日はぼくのために来てくれてありがとう!」
夜は絵の学校。
水彩の授業。
気持ちよく描けたけれど、もう少し、といった出来。でも、最近絵が安定してきた。
学校の後、同級生と先生でちょっとした食事会をした。
男の恋愛話。
先生は女性だったので、珍しいことを聞けたわ。と喜んでいた。
2008年12月17日水曜日
雨に濡れるよコンクリート
冷たい雨の降る日。
ぼくは朝御飯にみかんを食べて、本を読んだ。
本を読むのは得意ではないので、なかなか読み進めることができない。放っておくといつまでも読み終わらなくなってしまうので、全体の1/3は一回で読みきるようにしようと決めて読んだ。途中で辛くなるけれども、ぼくにとっての読書はそのようなものだ。
午後はレポート作り。一本仕上げて提出した。
それから昔通っていた大学へ。
卒業証明書の申請などをしてきた。
まだ学生をやっている元同級生に連絡を取ったら、大学に来ているというので、会って少し話をした。
長い髪を無造作に結んで、白く痩せている彼女はいかにも研究者という感じ。古いコンクリートの壁に囲まれた廊下が似合う。
一見か弱いし、声も細いけれど、この子はとても強固な芯を持っている。
話をしていると、頑張ればいいんだという確信が伝わってくる。ぼくは安心させられた。自分もそうすればいいんだなって。
学食で晩御飯を食べてから、不登校対策の委員会へ。色々なケースが聞けた。
日常の生活で本当に大切なものが何か分かってくる気がする。
2008年12月16日火曜日
工夫のしがい
朝御飯はみかんだけ。そういう日が続いている。
お昼にはちゃんとお弁当を食べた。
午前中は家で読書。
午後は不登校の中学生の話し相手。
今日は主に折り紙をした。
ペンギンの作り方を教えてもらったり、ダチョウやきつねを作ったりした。
ぼくはかねてから折り紙が得意になりたいと思っていたので、今回のはいい機会になった。
紙一枚で楽しめる創作活動というのがなんともいい。工夫のしがいがある。
そのあとハンバーガー屋へ。アニメーションのプロットを作ってぐったりとしていると、ぼくの名前を呼ぶ声がした。
ぼくが毎週行っている小学校の児童だった。
塾の帰り道らしい。
聞くと、友だちは受験コースで夜の10時まで勉強するとか。
小学生は大変だ。
これじゃあ、学校が寝る場になるのも仕方ない。
夜は絵の学校に行って、その後アニメーションの打ち合わせ。
二本立てになった。
2008年12月15日月曜日
一日の繋ぎ目
色々と資料を揃えなくてはならないので、学務に行ったり、病院や学生支援機構に電話したりと、あちこちに連絡をとった。
ぼくは電話恐怖症気味なのだけれど、最近ようやく慣れてきた。
それから何人かの人に捕まったので、他のことはあまりできなかった。
夕方から外出。行きたい方向が重なったので、二つの場所に行くことにした。
まず西荻窪。
駅から降りるともうすっかり日は暮れていて、深い紺色の空の下に軽い明かりがちらちらしている。店はどこも開いてる。人で賑わっている店も、お店の人しかいない店も、どの店も毎日の仕事をしている感じだ。今にも閉まりそうな店が目につかない。活気がある商店街なんだ。
友人のポストカードが売っているという雑貨屋さんに行った。
かわいい。
男一人で入るのがためらわれる感じだったけれど、きっと大丈夫、と言い聞かせてドアを引いた。店の人がじっとぼくを見た気がした。
入ってしまって、50秒もすれば、もう大丈夫。ぼくにも余裕が出てくる。店の物をじっくり眺める。ゆきだるま型のお弁当箱が良かったけれど、高かったために自然な動作でそっと元に戻した。
友人のポストカードもじっくり見て、一番欲しいと思ったものを買った。猫だった。
次に吉祥寺。
駅前はイルミネーションが存在感を出していた。
程なく友人が迎えに来てくれて、うどん屋に連れていってもらった。
隠れ家的な佇まい。ぼくが一人ならば入れない感じ。入り口で強烈な風。換気扇の吹き出し口が頭の上にある。そして、すごく良い匂い。これが食べられるのか、と期待したけれど、ぼくが食べたのは少し違うものだった。
それから友人宅に案内してもらった。冷たい夜道を歩く。夜の住宅街。好きな寂しさ。壁を隔てたところに暖かさがあるのだなと思うと余計に寂しくなる。
家では絵を見せてもらった。壁くらいある大きな絵。頑張りというか、誠実さというか、執着のようなものを感じた。
これぐらい大きな絵だと実物と写真では印象が全然違う。この違いがfineか。
久しぶりに会った友人なので、話すのも久しぶりだったけれど、直接話す方がやはりいい。絵と同じで。
再び大学へ。
英文のメールを作っていたら、思いの外時間がかかってしまった。
帰り道、新聞配達の人とすれ違った。一日の繋ぎ目。
2008年12月14日日曜日
子どもの頃の時間
朝から冷たい雨。
そのおかげで午後からの予定が一つ中止になったので、午前中は何もしない、をした。
畳の上に仰向けに寝転がる。寝ないし、暇潰しもしない。
こういう時間、久しぶりだなと思う。
ぴぴろうを見て、かわいいな、と思う。
将来のことを想像したりする。
子どもの頃の時間の使い方を少し思い出した。
夕方から家庭教師。
まったりとお菓子を食べながらやった。
晩御飯には味噌ラーメンを頂いた。お土産にリンゴとミカンと柚子。柚子湯ができるぞ。
2008年12月13日土曜日
英語と楽器
なかなかの早起き。
ぴぴろうはほったらかしになってしまうね。ごめん。
会場に向かう電車ではspeakingの台本作り。想定される質問に対する回答の骨子を作って覚えた。
駅に着く。
人々がおとなしい、のどかな街並みを抜けて会場に。
会場はコンピューターの専門学校。年期が入った建物。おそらく築40年は経過している。トイレは全部和式だった。幅の狭い廊下には、学生が作ったCGの作品が貼ってあって、会場入りの前に椅子に座らされていたぼくはそれらの作品を頭の中で講評したりして待った。
テストはがっつり4時間。
ぼくは、疲れた、とか、向かいの席の男が長い髪を盛んにいじっているのが気になる、とか、外国人が何か喋っているなぁ、とか、注意力を散らしながらも、時々は問題に集中して何とか乗りきった。
日本語も英語も聞き取ることが苦手なぼくには、難しいテストだった。
それから公園へ。
絵本創作サークルの仲間と楽器の練習。ぼくはバイオリンを持っていった。
冷たく晴れた空の下、小さい二人が小さい楽器を奏でていた。ぼくと、ぼくを迎えに来てくれた一人もその塊になって、がらんとした公園の片隅に楽しげな雰囲気ができあがった。
バイオリンを弾くのは久しぶりだったけれど、正確に弾かなくても良いんだと思うと、気楽にやれた。
正確に弾かなくても良い、と思っていても、自然と正確は求めるし、音もきれいに出したくなる。練習の成果はちゃんと出る。
色んな曲をやったし、ウクレレも弾いた。英語の試験で溜め込んだもやもやがすーっと引いていった。
家に帰って寝転がる。
あー疲れたなぁ。
あー終わったなぁ。
あー疲れたなぁ。
で、寝た。
晩御飯はリゾットだった。
2008年12月12日金曜日
抜歯二回目
今日は英語を勉強する日に決めていたので、午前中からreadingの問題の練習などをする。
お昼ごはんにカレーを食べて、歯医者へ。
先週の火曜日の経験で、歯医者はあまり痛くないということは分かっていたけれど、気持ち良く行ける場所ではない。
歯医者が入っているビルの入り口は駅の中にある。
改札から出てきた人がたくさん。
この辺りではまだ、不安な気持ちなどもない。
ビル。
女性向けの洋服屋や花屋がある。
エスカレーター。
この辺りから、少し、嫌だなという気持ちになる。
歯医者が見えて、カウンター。
ここまで来ると、いったん落ち着く。
歯医者の椅子。
つるっとした座り心地がまた、不安な感じを起こさせる。
麻酔の注射。
ちょっと、前よりも痛いんじゃないの?
喉の奥の苦味。
今日は痛いんじゃないか。
施術開始。
痛くはないけれど、口の中で何かが動いている感じや、歯が動く感じは分かる。
ひょっとしたら、痛くなるんじゃん?
あ、とれた。
鼻で息をするのは限界だ。早くしてくれ。
縫っている。
終わり。
やっぱり歯医者は痛くなかったけれど、ゆったりのんびりと構えていられるところでもないな。
これで歯の治療は終了。次は皮膚科かな。病院が多くて面倒くさい。
午後からは学校で英語の試験の模擬練習。
しっかり4時間もかかった。
もう、いいよ、終わりにしたいよ。
試験受けるのをやめようかな。
何か英語で喋っているなぁ。
ということを何度も思いながらやった。
とても疲れたし、明日は早いので、カレーを食べてすぐに寝た。
2008年12月11日木曜日
あなたは…
ぼくがいつも付き添っている子は校庭の隅で水遊びをしていた。
花壇に水をどばどばと流している。
花壇に空いた穴に水が溜まり、そこから溢れ、広がっていく。
土の表面には落ち葉が腐りかけたものだとか、細かい粉がたくさんあって、水は土と粉の間を流れる。
その時、水には丸っこい形ができる。
そういえばそうだったな、と子どもの頃の水遊びを思い出した。
水は、粉が多いとぷるんぷるんの不思議な物体になるのだ。
きっと、水の表面に粉が付着することによって、表面張力が増すためだろう。
中休み、男の子達と鬼ごっこをして遊んでいたら、音楽が鳴り出して、持久走タイムがはじまった。
そういえば、去年もそうだった。この時期、小学校では持久走をする。
ぼくも走ったけれど、なかなか苦しいものだった。長距離は小学生の頃から大嫌い。
グラウンドのコースから外れて、六年生の男子が休憩していた。彼らにも、若さが足りていない。
国語の時間には「お笑い掲示板」というものを作っていた。
笑い話の本の要約をしている子が多かったが、『○○さんという人がいて、買い物に行ったお店で面白いことが起こります』などと書いてあるだけなので、面白さが伝わってこなかった。
それよりも、小学生ならではのだじゃれをひたすら列挙してある作品が面白かった。
『サメがさめた』とかがたくさん書かれている。状況を説明する絵も添えられている。
かわいさと楽しさが両立していて、思わず笑ってしまった。
昼休みには線の上だけを走る鬼ごっこなどをした。
放課後の学童保育(みたいなもの)のアルバイトでは、先週に続いて今日もまた、心に残る一言をもらった。
『あんたはね、優しすぎて、それがいいところでもあるんだけれど、カタチ(芯)が弱いのよ。私たちが束になったら、つぶれちゃうよ』
お気に入りの小説、「ぼくの小鳥ちゃん」(江國香織)で主人公がスズメに言われた言葉とほとんど一緒だ。
そんなことないよ、いざというときは強いんだよ。と言っておいたけれど、よく分かってるなとも思った。
三年生の子だ。
ぼくが三年生の頃には、誰か人のことをここまでちゃんと理解していなかったし、それをこんなに伝わる言葉にすることもできなかった。すごい言葉をもらってしまったと思った。
今日は絵の学校はサボった。
一度家に帰ってカレーを作って食べてから学校へ。
数時間、英語の勉強をした。
家に帰って、おはなしも一つ作った。
2008年12月10日水曜日
覗き込んでいるような気配
暗がりで目覚ましを止めようと、ぴぴろうのケージの前を横切ったら、ぴぴろうがものすごくびっくりしてしまった。ケージの中を飛び回り、ガタンガタンと大きな音がした。多分、たくさんぶつかった。
骨折したんじゃないかと心配したけれど、そんなことはなかったみたい。
よかった。
すぐに顔を洗ってご飯を食べて出発。
今日は論文のための調査の対象地の一つへ、アンケートを回収に行った。
田舎にある小学校。
駅からのバスは朝だと2時間に一本しかないので、ちょっと遠いけど、歩いて小学校まで行った。
昨日の冷たい雨とは打って変わって、今日はとてもいい天気。
のどかな田園風景の中を気持ちよく歩いた。
すずめがたくさんいる。
ぴぴろうも、ここで放してやればいいかもしれない。
小学校でアンケートを受け取り、帰る。
この小学校は立地のためだろう、東京の小学校とはだいぶ職員室の雰囲気が違った。
先生の人数が少ないし、何だかのんびりしている。
管理されていない感じ。
働くなら、こっちの方がいいな。
職員室にALTの先生がいるのが、少し不思議な感じだった。
帰りがけにお昼ご飯を食べた。立ち食いそば。
最近、そばがお気に入りみたいだ。
家に帰ってからは何もやる気が起きずにのんびりとした。
実家で晩御飯を食べてから一人暮らしのアパートへ。
今日みたいに何もしない時間があると、妙に焦燥感がしてしまう。
ので、電車の中で英語の勉強をした。
となりに黒人の人が立っていて、ぼくのテキストを覗き込んでいるような気がした。
今日はお話を2つ作った。朝に一つと、夜に一つ。
2008年12月9日火曜日
珍しい話し相手
実家にいる。
実家にいると、ぴぴろうはよくお喋りをする。
慣れない環境で不安に感じているか、音があるから楽しくなっちゃっているか、のどちらかだと思う。
ぼくのアパートは基本的に無音なので、いつもテレビがついているこの家は、ぴぴろうにとっては珍しいお話相手といったところだろうか。
朝御飯にしらすを食べて、病院へ。
持病の定期検診とインフルエンザの予防接種。
ぼくは2年に一度くらいはインフルエンザにかかるので、出来る限りの予防はするように心がけてる。自分の健康のためにも、『周りの人に文句を言われるのではないか』と気にする自分の心のためにも。
小雨が降っていて、少し濡れた。
帰りがけに、昨日アパートに忘れてきてしまったぴぴろうのエサを買った。
お昼を食べて、中学校へ。
不登校の子とポケモンをして遊んだ。虫タイプは何タイプに強いとかいうことを反復練習した。おかげで、だいぶ分かってきた。
その後、研究会へ。子どもたちの遊びをまとめた地図が出来上がっていて、見せてもらった。
引き続き、忘年会。同じ場所で活動している高校生も何人か来ていた。
大学の先生の話に、ちゃんと笑顔をもって対応している。自分のやっていることや、社会に思うことも臆せず話していた。
大学生よりもしっかりしている。考えていることなどは、大学生もこの高校生もたいして違わないのだろう。でも、態度による印象の差は歴然だ。臆せず、ということの大切さを改めて学ばせてもらった。
冷たい雨の中、自転車を漕ぐ。
今日はおはなしが一つも書けなかった。ここで途切れないように注意しなくちゃ。
2008年12月8日月曜日
喉元の境界
ぴぴろうをケージから出して、朝から論文の見直し。
昼過ぎに本文の修正が終わった。
お弁当を食べる。
その後、修正回答書も手直しして、最後にもう一度全体を見直して、小さい間違いを修正して、おしまい。ようやく終わった!
締め切りのある仕事は精神的に常に何かが付きまとう感じがあるから、嫌だ。
その分、終わったときの爽快感も強いけれど。
今回はスケジュール的に余裕を持たせてあったので、締め切りよりも少し早く出せた。
けれど、やはり予定よりは手こずった。データにミスが見つかったりして、突発的にやることが増えたり。けっこう引っくり返した。それでも、全て自分のやることから発しているものなのだから、辛くはない。
すっきりした気分で、溜まっていたブログを書いたり、アンケートをやったりした。
しかし、その後、実家に帰る終バスに乗り遅れて悔しい思いをした。論文後の爽やかさはどこへやらだ。
その悔しい思いはタクシーにお金を払って、やっと解消された。
それからじわじわと論文出したんだ感が沸いてくる。
喉元過ぎれば熱さを忘れるというやつかな。美味しいものは、食べた後も余韻が楽しめる。
夜はお話を一つ作った。
2008年12月7日日曜日
ギターを弾くだけの人
昨日洗い忘れた寝間着などを洗った。
朝ごはんはロールパンとクリームチーズ。
午前中から精力的に論文の修正を行った。
昼過ぎに駅の立ち食いそばで天ぷらそばを食べてから、飯田橋へ。
電車では論文のことを忘れて、本を読んだり、ゲームをしたりした。
昔アルバイトをしていた塾の教え子がギターと歌のライブをやるというので聞きにいった。
照明が落としてある狭い部屋。
前面に黄色いライトが照らされている。
こういう雰囲気があると、自然とわくわくする。
少し早くついたので、他のグループの演奏も聴いた。けれど、あまり上手ではない。
ただ、大学生の楽しそうな感じは伝わってきた。
ぼくを誘ってくれた子の演奏。
普段、彼は不安定な感じで、MCなんかは、その側面が出てしまっていたけれど、演奏が始まるとばっちりとした安定感があって、ほう、と思った。
ギターを弾いて光に照らされる姿は、一つの確たる存在だった。
彼には失礼かもしれないけれど、一言も喋らずに、ギターを弾くだけの人として表に出れば、なかなか人気が出るのではないかと思う。
この舞台に出るまでに、彼が重ねた練習を想うと、彼にとってのギターの存在の重さが分かる気がした。
一度家に帰って、ぴぴろうの水を取り替えてから、大学へ。
後輩の調査票のチェックや、同級生の英語要旨の添削などをしてから、自分の作業へ。
修正項目を全部クリアし、修正回答書も作った。
この、修正回答書というのが骨の折れる仕事で、もっと早くに取り組むべきだったと反省した。
あとはもう一度見直して、最終稿にするだけ。ちゃんと時間をかけて見直そうと思う。
夜ご飯は今日も牛丼屋。五目あんかけ丼を食べた。
寝る前にお話作り。今日も一つ、作った。
2008年12月6日土曜日
面白さの欠片
午前中はTOEFLの申し込みなど。
全く勉強していないのに、試験は来週だ。
じたばたしてもしょうがないので、あるがままの点数を出すしかない。
とりあえず、一度くらいは予行演習をしたいものだ。
それから一日中、論文の修正。
なかなか終わらないので、絵の学校も休んでしまった。
しばらく行けないかな。
夕方は先生に捕まって本棚の整理をやった。
晩御飯にカレーを作ろうと思っていたけれど、できなかった。
アパートのとなりにある牛丼屋で食事。
夜遅くの牛丼屋にはいつも人がいる。少し暖かく感じた。
夜、布団に入ってからお話を一つ作った。
途中眠くて、半分眠りながら作ったから、短絡的な発想になってしまった。
それでも、少しぐらいは面白さの欠片を見つけることができる。
そういう成果を集めていったら、大きな塊になるだろうか。
2008年12月5日金曜日
「くふうしたところ」
午前中は論文の修正を少し進めた。早く終わりにしたいけれど、遅々としている。
お昼に駅の立ち食いそばを食べてから、小学校へ。
今日は年に一度の学習発表会。
図工の制作の展示。
ぼくはお客さんとして参加した。
体育館に500人くらいの児童の作品が一堂に並ぶ。ものすごい規模のグループ展だ。
子どもたちは授業の一環で感想を書かなければならないらしくて、プリントを片手に困った顔をしていた。
みんな、自分の作品をぐいぐいと紹介してくれた。ぼくが子どもの頃は恥ずかしがって、そんなふうにはできなかっただろうな。でも、自分が作ったものを見てもらえるというのは子どもでも大人でも嬉しいもの。この欲求が芸術の源の一つなんだろうな。
子どもたちの作品はどれも素晴らしい表現力だった。子どもの作品に学べるものは、表現方法だとぼくは思う。
表現の対象や内容は子どもだから素直なものだ。見たものや作りたいものを熟成や精錬を経ずにそのままで表現する。そこで立ち止まるのは大人の作業。
子どもの作業はいかに表現するかが醍醐味で、表現するときの技術的な未熟や素材の限界を乗り越える工夫には目を見張るものがある。それぞれの子どもたちが、みな違うものを持っている。
「工夫したところ」というコメントを読むと更に楽しめる。ちょっと見ただけでは気づけなかった、小さな工夫、例えば鳥のくちばしにミミズがくわえさせてあることとか、見つけることができて感心する。逆に、これはすごい力作だ、と思っても、「色を全体にぬるのが大変だった」としか書かれていなかったりして、そこかよぉという気持ちになるのもまた楽しい。
昼から夕方までじっくりと堪能させてもらった。
夕方からにわか雨が降りだした。
帰りがけに買い物をし、家に帰って晩御飯の仕度。
ビーフシチューを作った。もちろん牛肉を買う余裕はないので、畑の牛肉(大豆)を使った。
それから大学に行き、論文修正の続き。
家に帰ると2時だった。日中のしわ寄せが来た。
そこからもうひと踏ん張りして、お話を一つ作った。
ちょっと気分が高揚してあまり眠たくなかったけれど、布団に入って寝た。
2008年12月4日木曜日
ショッキングな言葉
昨日はちゃんと寝たので、それほど苦もなく起きられた。
小学校に到着。
いつも付き添っている子は保健室で寝ていたので、ぼくは用無し。
4年生の教室で授業の補佐をする。
しかし、大体みんなちゃんとやっていたので、ここでもぼくは用無しだった。
1時間目が終わる頃、防災訓練の一環で、子どもたちは煙で充満した部屋を体験していた。
ぼくが小学生の頃にはこのイベントは無かったな。
ただ、匂いがおかしい。甘い匂いなのだ。
子どもたちは喜んでいるか、気持ち悪いといって騒いでいるか。
これで、訓練になっているのだろうか。
その煙に釣られて、うろうろする子が保健室から出てきたので、ぼくには用ができた。
みんなが音楽に行ってしまって、誰もいなくなった教室で、ぼくとその子は過ごした。
ぼくは机に座って、彼は黒板に何か書いている。
そこから暗号解読ゲームが始まった。
「今から暗号書くから、解ける?」
ぼくは、負けてられないな、と思って、緊張感を持って彼の書く暗号に取り組んで、それらを全て解いてやった。おかげで、また一つ仲良くなれた。この場合、解けた方が仲良くなれる。逆に、間違えた方が仲良くなれる場合もある。特に、簡単な問題の場合はそうだ。
例えば、こんなの。
D+F=?
(M-A)÷C=?
あとは個人情報が含まれてしまうので、紹介できないけれど、とてもユニークな暗号だった。
ちゃんと正解が出るように作られているところが、流石だ。
それから読書もした。童話など。おへそがえるのゴンシリーズは面白い。軽いテンポと分かりやすい展開が心地よい。
中休みは女の子達と遊んだ。リレーと称して、拷問を受けた。
給食はキムチ丼。
お昼休みは男の子達と遊んだ。男の子は縄跳びの練習の成果を見せてくれた。一生懸命挑戦していて、二重跳びを跳べる回数が徐々に増えていった。そして、最高の笑顔を見せてくれた。男の子はやさしい。
放課後も子どもたちと遊んだ。ブロックで独楽を作ったり、マンガを読んだり、ウノのようなものをしたり、校庭で遊んだり。今日もたくさん遊んだ。
「ねえ、何かして遊ぼう」
という、大人になるとあまり言ったり言われたりしなくなる、この言葉が好きだ。
子どもを送るときに、思いがけない言葉を言われてショックを受けた。
「お前、障害ある?」だ。
口の動きが変だ、と言うのだ。一昨日、歯を抜いたためだろう、片方の筋肉があまり上手く使えていないという実感はある。しかし、こういう言い訳を考えてしまうというところに、ショックを受けたことが如実に表れているともいえる。
障害のある人に優しく接しよう、などと言っておきながら、実際に自分がそう認識されると、これほどショックなことであるとは、みな感じていないように思う。少なくとも、ぼくは全く理解していなかった。
障害のある人たちはこれを乗り越えているのかと思うと、感服する。
それから絵の学校へ。
仲間と色々な話をした。それも、ここに来ることの意義の一つ。
もちろん絵を描きに来ているのだけれど。
友人に、「おれって障害あるかな?」と聞いたら、そんなこと無い、と言ってくれた。
人に言われるまで安心できないぼくは、こんなに心が弱いやつだったのか、と気付かされた。
夜は昨日に引き続き、お話の種作り、そして、論文の修正。
本当は、これに童話の修正も加えたい所だけれど、今日はできなかった。
2008年12月3日水曜日
お菓子三昧
大学へ行き、論文の修正作業を少し。あまり捗らなかった。お昼ご飯を食べたところで、薬を家に忘れてきてしまったことに気付いたので帰宅。ついでにぴぴろうを飛ばす。
ぴぴろうを飛ばすときには便座カバーが役に立つ。洗濯したまま部屋に転がっていた、便座カバーをぴぴろうにゆっくりと近づけると、敵だと勘違いして飛び立つ。最近はこのようにして飛ぶトレーニングをしている。
研究室に戻って、再び論文の修正。どうにも気合いが入らない。気分を切り替えるために、残りの作業を難易度別に分類・整理して、締め切りを組み直した。こういう時はルールを作って、未来の自分にやらせるしかない。
研究室では先輩がケーキをみんなに振る舞っていたので、ぼくも戴いた。イチゴのケーキと栗のケーキ。どちらもクリームが濃厚でしっかりと甘く、美味しかった。
晩御飯はご飯と豆のスープ。左の奥歯が使えないので、食べるのに苦労する。あと、買っておいて忘れていたまるごとバナナも食べた。今日はお菓子三昧だな。
夜はお話のストック増やし。春頃に、おはなしを100個作る! と言っていて停滞してしまっているので再開。童話の種を作る作業。今大体30個位。今日は一つできた。
2008年12月2日火曜日
お揃い
曇り空でスッキリしない天気。
朝御飯にはパンと紅茶を食べた。
ぴぴろうを飛ばして、無理矢理巣箱に乗せてからゲームなどをする。
それから、念願の(?)歯医者へ。
久しぶりに訪れた歯医者は昔とは少し違うようだ。
診察台の前に、テレビがあって、昼のバラエティー番組が流れている。先生は何人もいて、みな若い。そして、揃いのゴーグルやマスク、色々な器具を身に付けている。
説明は丁寧で親切だった。
とても現代化された感じ。患者としての面倒くささはなくて楽だけれど、何か違和感を感じないでもない。
虫歯の親知らずは3分の2がダメになっていたので、すぐに抜いてもらった。レントゲンを撮って、染み込む式の麻酔を噛んで、注射式の麻酔を打って、感覚がなくなってきたところで抜歯。もしかしたら、根本の方とかまだ麻酔が効いていなくて、すごく痛くなるんじゃないか、とか心配をしていたけれど、そんなこと全然なかった。ごりごりやってるな、早くとれないかな、と思っていたら、もう既にとれていた。そんな感じ。
無事終わってよかった。
それから喫茶店で昼食を食べて、中学校へ。
不登校の子と相談室でポケモンやウノをした。
ハンバーガー屋で休憩をして、アニメーションのシナリオ作りなど。
絵の学校の後半のクラスから出席。デッサンをした。
それから、アニメーションの打ち合わせ。早くも最初の壁だ。絵もシナリオもなかなか上手くいかない。もっとがんばりましょう。
2008年12月1日月曜日
すっきりさせたい欲求
今学期唯一の授業はオムニバス形式で、毎回違った先生が講義をしてくれる。
今回は精神疾患の患者に対する園芸療法の効果の話。
科学的に扱うには難しいテーマではあるけれど、ぼくの研究もいずれ、このような回復作用を視野に入れた方向性を加味していくことになると思うので、自分の研究と照らし合わせながら講義を聞いた。
先生が言うように、園芸は療法にはなりえないけれど、一つのツールとしての機能ならば持てるのではと思う。
帰り道にお弁当を買って、帰宅。ぴぴろうと過ごしながら食べる。
ぴぴろうも少しずつ大人になってきたので、毎日の変化が以前よりも少なくなってきている。
前までは、エサが独力で食べられるようにならなくちゃ、などの「出来るようにならなくちゃいけないもの」が次々とあって、それに一喜一憂していたわけだが、最近はずいぶんまったりとしている。
きっと、ぴぴろう自身も変化の少なさを感じているだろう。
毎日が同じようになっていく。
人間も動物も一緒。
こうなると時が流れるのが速く感じられるのだろう。
それではつまらない。
もっと変化を。
ぴぴろうにもちょっとだけ頑張ってもらっちゃおうかな。
それから学校へ。
調査票の修正・印刷・発送、論文の修正、けっこう色々できた。
遅くなってしまったので、晩御飯は外食にした。
五目あんかけ丼と冷奴。
家に帰ってから、童話の修正などをした。
虫歯の穴が気になって、舌で触ってしまう。
その穴の周縁は尖っているので、舌が傷ついてしまい、痛い。
でも、触ってしまう。穴に何か詰まっているんじゃないか、と気になる。
舌先が痛いな、と思っても、何か詰まっているものを取りたい気持ちには勝てない。
この優先順位は面白い。
テスト期間中に掃除をしたくなる、という例を考えると、
「何かをすっきりさせる」>「やりたくないこと」
ぐらいなのかな、と思っていたけれど、
「何かをすっきりさせる」>「痛い」
までいくとは。
この欲求、けっこう高次のものだぞ。