小学校で将棋大会だった。
ぼくは小学校に向かう電車で将棋の本を読んだ。
祖父の遺品。
とても古いものだ。
『本書はこれから将棋を始める人のためのもっともやさしい手引きです』
と書かれていたが、とんでもない。
将棋のルールを全く知らない人が読んだら、一生将棋を指すことはないだろう。
とにかく、最初の数ページくらいで
『貴殿はこれで将棋を指せる様になった。早く指してみたいところであろうが、まだ先にいくつかの注意点がある』
となる。最初の数ページには駒の種類とそれぞれの動ける範囲しか書かれていない。昔の人の想像力ってものすごく逞しかったのだろうか、などと感じながら読んだ。
ぼくは将棋のルールは分かるし、素人同士の対戦なら何度もやっていたので、大体のことは分かる。でも、それは将棋の世界のドアノブに手をかけたくらいだ。
ドアの先には囲いなどの戦法や定石など奥深く果てしない世界が広がっている。
そこはどんな場所なのだろう。
どこまで自分は行けるだろう。
そんな期待感で胸が膨らむ。
ぼくはこれからちゃんと将棋を勉強しようと思う。
将棋大会の後、先生達としばらく談笑をして、ファミレスへ。
ファミレスで将棋の本を読んだり、マンガを読んだり、絵本の文章の推敲をしたりする。
しかし、だんだん寒くなってきた。
メニューを追加しながらだったのに、冷たい風が吹いてくる。
狙われている!
ぼくはしばらく我慢したけれど、耐え切れなくなって店を出た。
その間にケータイからオークションのサイトに接続してiMacを買ってしまった。
久しぶりの大きな買い物。うひゃーだ。
夜は絵の学校に途中から行き、その後展示の話し合い。
展示までの仕事の割り振りや展示の仕方などを決めた。
短編『ドリルミミズ』を書いて寝た。
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