2009年10月13日火曜日

タピオとタイヴォ

(登場人物)
ピーター:研究所の男性研究員。将軍に関する本を読んでいる。
タピオ:研究チームのメンバーの子ども。5歳くらい。
タイヴォ:タピオの弟。1歳半。

7時半-----

起きる。
早起きだ。
窓の外にはどこかへ向かう人。
こんなに朝早くに、と思ったけれど、それはぼくの感覚か。

ランドリールームに向かう。
階段は寒い。
外からの空気が少しずつ染み込んできているんだ。
昨日、置きっぱなしにしてしまった洗濯物がそのままで置かれていた。
別に寂しくもなんともなかったみたいにしている。
それを乾燥機に入れた。

部屋に戻ってスープを温める。
芯まで冷えてしまったスープは温まるまで時間がかかった。

8時半-----

乾燥機の洗濯物を取り出す。
その瞬間、髪の毛がふわりと浮かぶ。
静電気。
乾燥機の鉄の部分に触れたら、電気が通った。

この電気って、そんなに痛くないんだけれど、とても痛いことをされた気持ちになる。

パソコンに向かって、プレゼンテーションの続きを作る。
作業を始めてしまえば、面白い。

10時-----

研究室に着く。
プレゼンテーションの口頭説明の英語を考える。
ぼくは英語が苦手なので、予め用意しておかないと不恰好なことになる。
発表は14時半。間に合うだろうか。

11時-----

研究所のメンバーに誘われて新しい食堂に行く。
陽気で親切そうな目をした若者。
ああ、ぼくこういう人好きなんだよな。
男だけれど。

隣に座った男性研究員ピーターが"Sho-gun"について聞いてきた。
アメリカ人が日本を紹介した本らしい。
ぼくは読んでいないので、よく分からないけれど。
今度その本を貸すから、それが本当のことが議論しよう、と言われた。

12時-----

プレゼンの英語づくりの続き。
時間が迫る。
手が焦る。

14時半-----

ついにプレゼンの時間が来た。
何と、台本作りは半分も終わっていなかった。
そして会場の雰囲気。
発表者と聴く人が近い。
台本なんて読んでいる雰囲気ではない。
もういいや。
下手でもいいからぶっつけでやろう。

そうしてぼくは見苦しい姿をさらしながら、なんとか発表を終えた。
みんなの想像力による補完のおかげで、ぼくの発表は成功した。
途中で「オーグレイト」という声が聞こえた(ような気がする)し、内容について一定の評価をもらえたように思う。

17時-----

タピオの家に行って、日本料理を作る。
発表会のお疲れパーティーだ。

タピオは今日、風邪を引いているらしいけれど、ぼくの目から見ると元気だった。

「タピオがあなたに見せたいものがあるんだって」
お父さんに言われる。
リビングに行ってみると、6メートルほどのロール紙に車の絵がたくさん描かれていた。
よく見ると、カーレースの絵だった。
途中でひっくり返ったり、燃えたりしている車がある。
過酷なレースだ。
大破した車の脇にはオーノーと言う人がいる。
タピオとその絵を見て笑った。

それからぼくは肉じゃがと鳥とネギの煮物を作った。

タピオがキッチンを覗いてきたので、ぼくは包丁を構えて睨みをきかせた。
ウキャと言って隠れるタピオ。
かわいい。

19時-----

パーティー開始。
デリバリーのすしを食べたけれど、美味しくなかった。
米がダメだ。
酢飯じゃないし、雷おこしのように圧縮されている。

ぼくの作った日本料理をタイヴォが食べてくれた。
もりもり食べてくれる。
とても嬉しい。
近くで見ていたら、タイヴォが手を伸ばしてぼくの顔を撫で回してくれた。
何だろう。
気に入ってくれたのかな、と思った。

日本食はみんな気に入ってくれたみたい。
本当のところは分からないけれど、おかわりしてくれたみんなを信じる。

21時-----

外に出ると息が白い。
息が白くなると、テンションが上がる。
そして、寂しくなるほど寒さに締め付けられると、さらにテンションが上がる。

2時-----

読書などをした後、寝た。
伊坂幸太郎、面白い。